2022年05月23日
祝・10周年!ありがとうございます!
2022年5月を迎え、thanks milkもナント10周年を迎えることが出来ました。
今ではフードトラックとしておしゃれで大きい車でこだわりのキッチンカーも増えましたが、その頃はまだ少なく、前職を辞めてそれでも自分なりの家畜や酪農や教育との関わりを考えた時、ピン!っと舞い降りたのがキッチンカーでミルクドリンクを提供することでした。まわり道でも、自分で気づくという“きかっけ”を作ることが農家でもない、ただの消費者でもない自分にできることだと思いました。そして、美味しい牛乳を飲んでもらうことで乳牛や酪農家さんの役に立ちたいという気持ちも大きかったです。
畜産物から命の話はどうにも重たくなってしまうし、つい「牛」とひとくくりに考えてしまうけど、人と同じように家庭によってルールや考え方があるように牧場ごとにそのお家のカラーがあるし、一頭一頭それぞれ人生(…牛生?)があり、性格も感情も体質もある。お世話をしていた時はよその牧場に行ったとき「顔が全然違うな~やっぱりうちの子が一番かわいいな~」とか思っていたものです。お世話をしている人は大事に育てています。それはそれはお気に入りがいたり、気の合わない牛もいたり。。笑
それでも畜産は時にはシビアな世界でもあり、同じ伝え方でも伝わり方は人それぞれ。誤解もされたくないし、感じ方や考え方を強制したくもなかったし、何より私もそうだったように少しのきっかけで自分で気づいて掘り下げてほしいなという思いから、「忘れられがちな家畜の存在に気づくきっかけづくり」をコンセプトに活動をスタートしたのでした。
この10年、果たしてコンセプトに沿ってちゃんと結果が出るような活動が出来ているのかちょっと自信がありませんが、続けてきたという事は胸を張って言えます。野菜スープ屋さんのkurumiさんをはじめ、周りの先輩方のおかげでサンクスミルクを始めていなければ知らなかった世界や貴重な経験を沢山させていただき、また、色々な場所やイベントに出店させていただいたり、ドリンクを飲んでくださる方、支えてくれる方がいてくれたおかげでここまで続けてこられました。
サンクスミルクが2年目に入る前に移動カフェの先輩だったhonobono号さんから「これから養蜂を始めてはちみつ屋をやろうと思うんだけど、honobono工房を一緒にやらない?」とお誘いを受け、そこからミツバチや蜂蜜の世界にも足を踏み入れ、新境地を開拓🍯西洋ミツバチも家畜に分類されるのですが、牛や豚などとは違ってなんとも自立した関係だなーと思ったり。それでも、お世話して収穫物(蜂蜜)を分けてもらったりとギブ&テイクの関係性はあったり、自然の影響をモロに受けたりとなかなか奥が深く面白いです。おかげでまた新たな広がりも出来て、より豊かになりました。
そもそもミルクとハチミツは相性が良いのです。必然のような偶然のような。ハチミツを使ったミルクドリンクはサンクスミルクの定番人気メニューです。(看板メニューのいちごみるくは小さな子でも安心して飲めるようにハチミツは入れていません)
これからもマイペースで欲張りな私ですが、今後もサンクスミルクとhonobono工房の二足のわらじで頑張っていこうと思っていますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします!
相棒のミルク号